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各種技術情報 TECHNIQUE

法面工事・造園工事・庭のお手入れ・
土木工事・維持補修工事の
工法のご紹介です。

種子散布工

スラリーポンプ等を用いて、木質繊維(ファイバー)を主体とする植生基材を厚さ1cm程度に散布する工法です。肥沃地や浸食の少ない切土のり面、あるいは盛土のり面に適用します。

客土吹付工

スクイズポンプや圧縮空気を用いて土壌(黒ボク等)を主体とする植生基材を厚さ1~3cmに吹き付ける工法です。必要に応じて樹脂ネット等の緑化基礎工を併用します。

客土吹付特殊工(ストローマット緑化工)

1.概要

天然素材稲わらを被覆材とすることで様々な気象作用を緩和し、植物の生育に優れたのり面環境を整えます。通気性を確保しつつも植物生育に不可欠な適度の水分を保留でき、寒冷地では十分な保温機能を発揮します。また、分解されることで肥沃土を生成します。さらに、わらの上面に金網を敷設するため特に耐浸食性に優れます。シカ害発生地に適用すると、構造上基盤が荒らされにくく植物遷移が進みやすい傾向があります。

2.適用条件

土砂、レキ質土、風化岩(亀裂間隔10cm未満) 1:0.8より緩勾配

3.特徴

(1)土壌の急激な乾燥を緩和する一方、過剰な水分を透過するので適度な水分保留機能に優れると共に、保肥性、通気性にも富むので植物の生育が良好です。
(2)種子の流失や飛散防止に高い効果があります。
(3)植生基盤となる稲わらは、分解発酵して良質の堆肥となり、土壌の団粒化を促進して肥沃土を生成します。
(4)施工後、集中豪雨の雨たたき等による浸食を防止します。
(5)寒冷地では保温機能を発揮して、初冬・初春の発芽生育を確実にすると共に、凍上緩和の役割を果たし、凍結融解や積雪の引っ張りによるのり面の崩壊を防止します。
(6)わらの上から金網張りをするので、シカ等獣類に荒らされにくく食害等の防止に効果があります。
(7)トラック搭載のシーダー吹付機を使用して、低粘度スラリー状の材料を吹付けるので、他の吹付に比較して施工性が向上します。

植生基材吹付工

モルタルコンクリート吹付機により、バーク堆肥やピートモスあるいは土砂を主体とする植生基材を厚さ3~10cmに吹き付ける工法です。バーク堆肥等の有機質系の生育基盤は、保水性・保肥性に優れるため植物の永続性が良く、また浸食や凍結・凍上に対する耐久性も良好です。

森林表土利用工(マザーソイル工法)

1.概要

森林表土中の種子や根等の植物体を表土ごと採取し植物材料として利用する工法です。施工地域に存在する植物を利用するため、地域生態系に対する遺伝的攪乱を引き起こさないなどの大きな利点があります。
 通常、土地造成予定地または施工箇所の近隣の表土を採取し、仮置きし、植生基材に混入して吹付施工します。

2.適用条件

土砂、レキ質土、岩盤(植生基盤の造成厚さによる) 1:0.8より緩勾配

3.特徴

(1)森林表土採取は吸引機械により効率良く行うことができます。
(機械採取が困難な場合は人力採取となります)
(2)吸引にエアーを使用するため採取地の林床の損傷が軽減されます。
(3)ヤシロープを付帯させたネットの併用により耐侵食性が向上するため、埋土種子からの植物成立が有利となります。

自然進入促進工(植物誘導吹付工)

1.概要

木質破砕材を主体とした植生基盤に種子を導入(播種)することなく、周辺植生から飛来・落下する種子等を捕捉して、それらにより緑化する工法です。そのため、地域生態系に対する遺伝的攪乱を引き起こさないなどの大きな利点があります。

2.適用

土砂、レキ質土、岩盤(植生基盤の造成厚さによる) 1:0.6より緩勾配

3.特徴

(1)供給される種子等により緑化が図られることから、供給源となる植生がのり面の周辺に存在することが必要(特に上部にあることが望ましい)です。
(2)上記のため、緑化の進行が播種工と比較して遅くなりますが、木質破砕材を主体とした植生基盤は耐侵食性に優れ、長期にわたり基盤が保持されます。
(3)一方で、初期に成立する植物群落の予測が困難です。

自然循環型緑化工(植物誘導吹付工)

1.概要

現地や周辺地域等で発生した廃棄物等を循環資源として加工して、のり面緑化工の主材料(植生基盤)として活用する工法です。
現場で発生する伐採木等の建設副産物を利用することが主体で、バーク堆肥、ピートモスの代替物として、堆肥化しないで(生チップのまま)用います。

2.適用

土砂、レキ質土、岩盤(植生基盤の造成厚さによる) 1:0.6より緩勾配

3.特徴

(1)伐採木・伐根材を破砕した生チップを利用するため、堆肥化のコスト・時間を削減できます。
(2)生チップで造成された植生基盤は、その繊維の絡み合い(ネット効果)により耐降雨浸食性等に優れます。
(3)生チップへ微生物活性酵素添加剤を配合することで、窒素飢餓、腐敗、有害物質の発生などの植物生育障害が回避されます。

カエルドグリーン工法

1.概要

自然復元に有効な自然表土(森林表土)やこれまで廃棄処分していた建設発生土(掘削土・濁水処理ケーキ・浚渫土)などを、空気圧送可能な耐久性に優れた植生基盤としてリサイクルする工法です。地山条件により土砂から岩盤法面に厚さ3〜10cmで基盤を吹付造成します。

2.適用

土質条件は制限無し
法面勾配は1:0.5(約63度)よりも緩いこと(1:0.8〜1:0.5勾配では、緑化基礎工を検討する)

3.特徴

(1)森林表土を含む表層土の活用では、表土に含まれる埋土種子による自然復元が図れます。
(2)生育基盤の約80%が土(無機物)であるため、基盤が腐食分解し難く長期安定します。
(3)現場内で発生する発生土を現場内で有効利用することができます。
(4)廃棄費用の削減によりトータルコストの縮減につながります。
(5)幅広い資源を吹付可能な緑化基材に改良でき、循環型社会の形成に貢献できます。

シカット緑化工法

1.概要

植生基盤の上部にわらマットとコイルばねを装着したシカットネットを布設することでシカの侵入による食害や生育基盤の踏み荒らしの防止を図ります。

2.適用

シカ等獣害のある 土砂、レキ質土、風化岩のり面 1:0.6より緩勾配

3.特徴

(1)吹付により造成した植生基盤の表面にわらマットを張り、さらにその上部に弾性部材(コイルばね)を装着した金網(シカットネット)を布設する構造です。
(2)生育基盤から金網を最大10cm浮き上げることで、シカが侵入しにくくなります。
(3)食害を受けても、わらマットの厚さと金網の浮きがあるので、植物の引抜きを伴う甚大な被害を受けることがなく、また、植物の成長点よりも上が食われるだけのため、短期間に植生を回復することができます。
(4)踏み込まれても、わらマットのマルチング効果とシカットネットが障害となり、基盤が損傷されず浸食防止効果を持続します。

モルタル・コンクリート吹付工

岩盤の風化防止、雨水等の地山への浸透による浸食や崩壊の発生防止・緩和、小規模な落石防止等の機能があります。
 風化しやすい岩盤、風化してはく離または崩落する恐れのある岩盤、切土した直後は堅固でも、表面からの浸透水により不安定になりやすい土質等に用いられます。

特殊配合モルタル吹付工C(ケミコン吹付工法)

1.概要

一般のモルタルコンクリート吹付工と異なり、接着剤配合のセメントペーストを地山に吹き付けた後、同じく接着剤配合のモルタル(ケミコン)を吹付けるため、安定性・耐久性に優れる工法です。

2.適用

風化しやすい岩、剥離・剥落の恐れのある岩、落石(浮石・転石)の恐れのある岩

3.特徴

(1)接着剤(アスカロンE)配合のペーストは、流動性が高く、岩盤亀裂や浮石・転石の隙間に容易に浸透します。
(2)ペーストは接着性に優れるため、これらを強固に固定します。
(3)アスカロンEを配合した吹付モルタル(ケミコン)は、一般の吹付モルタルと比較して、耐凍結融解性、耐摩耗性といった耐久性に優れているため、寒冷地や素掘り水路への適用に対しても効果的です。

特殊配合モルタル吹付工A・B

1.概要

亀甲金網と接着剤配合の吹付モルタル(細骨材率が小さくペースト状)で全面を薄層に被覆一体化する工法です。吹付量が少ないため密閉効果は他のモルタル吹付工法より劣りますが施工性は向上します。

2.適用

風化しにくいが、剥離・剥落の恐れのある岩

3.特徴

(1)吹付用のプラントは小型化でき、高所や狭隘地での施工に対応できます。
(2)吹付量が少なく金網の網目が露出します。
(3)露出する網目に土砂や落ち葉が堆積し、部分的な植生を回復できます。

フリーフレーム工法(枠断面矩形)

1.概要

埋め込み式金網型枠に吹付モルタルを充填して構築される枠断面が矩形となる吹付枠工です。枠断面が矩形であるため主鉄筋をバランスよく配置でき、構造的に優れます。

2.適用

緑化基礎工、剥離・剥落、表層崩壊の恐れのある切土のり面
鉄筋挿入工やグラウンドアンカー工の支承構造物

3.特徴

(1)金網型枠にメッキ線を使用しており錆の発生が少なくなります。
(2)型枠上下端部の曲げ加工により施工時の親綱等のひっかかりによる作業性の低下がありません。
(3)型枠が吹付モルタルの剥離・剥落の防止、ひび割れの抑制に寄与し品質が向上します。

フリーリング法枠工法(枠断面矩形)

1.概要

金網型枠に吹付モルタルを充填して矩形の枠断面を構築するが枠内は円形で、曲線美による優れた景観を創出できます。

2.適用

金網型枠に吹付モルタルを充填して矩形の枠断面を構築するが枠内は円形で、曲線美による優れた景観を創出できます。

3.特徴

(1)適度な剛性のあるエキスパンドメタルを円弧状に加工した埋設型枠を使用するため、凹凸や曲面のある不整地形に密着した枠構造物を構築できます。
(2)型枠が吹付モルタルの剥離・剥落の防止、ひび割れの抑制に寄与し品質が向上します。
(3)想定される崩壊等に対して最適な枠断面形状、枠スパンのタイプを選定できます。

ソイルクリート工法(枠断面欠円形)

1.概要

 吹付枠工(矩形)に使用される金網型枠が不要で、枠断面が欠円状となる簡易吹付のり枠工法です。そのため、従来の工法に比べ、経済性、施工性等が向上します。のり面条件に応じた様々なタイプがあります。

2.適用

緑化基礎工、剥離・剥落、表層崩壊(深さ2m程度まで)の恐れのある切土のり面、沈下のない盛土のり面

3.特徴

(1)金網型枠がなくても、簡易な組立枠(ガッテンダー・ダイザー)により、鉄筋を適切な位置に保持しつつ正確な断面形状を確保できます。
(2)吹付モルタルに配合されるアラミド繊維により、枠の整形性、ひび割れ発生抑制、凍結・融解抵抗性が向上します。
(3)枠断面が比較的小さく欠円状であるため、植生により被覆されやすく、また表流水の排水性が向上します。
(4)鉄筋挿入工との併用が可能なタイプや苗木の導入に適した部材を取り付けたタイプもあります。

長距離高揚程吹付工(SLPショット工法)

1.概要

SLPショット工法は従来の湿式吹付方式の主流である「全エア搬送方式」から、「ポンプ圧送方式」と「先端エア合流」の併用式へと搬送システムを変更することにより、エア搬送時に生じる材料分離を低減し、長距離・高揚程の条件下においても品質・施工性を確保したモルタル(コンクリート)の吹付施工を可能とした工法です。

2.適用

ポンプ1台当たり 圧送距離:200m以内 直高130m以下

3.特徴

(1)使用するコンクリートポンプは高性能ピストンポンプを搭載しており、吹付に適する低スランプ材料を効率的に吐出可能です。
(2)従来の吹付方式と比較して機械等の設置スペースは半分程度とコンパクトになります。
(3)材料搬送には専用の輸送管(高圧用2.5インチ)を使用します。
(4)植生工に使用されるバーク堆肥等の植生基材も圧送可能です。

連続長繊維補強土工(ロービングウォール工法)

1.概要

 ロービングウォール工法とは、砂と水の混合物に長繊維をエアの圧力で強制的に吹付ノズルの先端にて混入させ、吹付により補強土構造物を造成する工法と、その補強土表面を植生基材吹付工などで緑化する工法の2種類からなる一体施工方法の総称です。
 軽微な土圧に対抗する吹付枠工や擁壁工の代替として、補強土により法面の安定化を図るとともに、その表面を緑化することで景観の向上を図ることができ、自然の改変を最小限にとどめることができます。グラウンドアンカー工や地山補強土工との併用も可能です。
『災害復旧工事の設計要領』(社団法人 全国防災協会)に示される『連続繊維補強土工』の一工法です。

2.適用

特に制限はない

3.特徴

(1)砂と水、長繊維により造成された長繊維混入補強土は、疑似粘着力とせん断強度の増加により、耐侵食性に優れます。
(2)使用する長繊維は、優れた耐化学薬品性と耐候性を有し、造成された補強土中で強度劣化がなく、安定した品質が持続します。
(3)長繊維混入補強土はフレキシブルな物性を有し、様々な形状ののり面・斜面に対応できます。そのため地形を改変することなく保護することも可能です。
(4)長繊維は、エア圧力による給糸方法であることから、最大160m程度の長距離圧送が可能です。

補強土工植生法枠工(GTフレーム工法)

1.概要

従来ののり枠工が鉄筋やモルタルを使用するのに対し、ジオグリットと短繊維を用いてのり枠を構築します。連続するジオグリットへ短繊維を混合した改良土を充填し、全面緑化をすることで強度とねばり強さを発現しのり面の安定を図る工法です。

2.適用

安定勾配が確保された切土のり面、風化の進行により表層崩壊の恐れのある切土のり面 など

3.特徴

(1)のり枠面を含む全面緑化が可能です。
(2)軽量コンパクトなのり枠構成により施工性が向上します。

落石予防工

落石予防工は、発生源となる岩塊等の落石予備物質を原位置で直接的に抑止することを目的としており、斜面内の浮石や転石を除去したり、斜面に固定したりする発生源対策工です。落石として落下したときの運動エネルギーが極めて大きくなる場合の、局所的な発生源対策として特に有効です。

地山補強土工(鉄筋挿入工)

1.概要

地山に挿入された補強材によってのり面や斜面全体の安定度を高め、比較的小規模な崩壊防止、急勾配のり面の補強対策、構造物掘削等の仮設のり面の補強対策等で用いられます。鉄筋等の補強材を地山に複数挿入し、掘削面等はのり面工で被覆し、補強材とのり面工を頭部定着材で連結することにより地山の安定化が図られます。

2.受圧板工法

田パネル、クロスブリッジ、グリーンパネル、FFU受圧板、KITフレーム  他

ノンフレーム工法

1.概要

一般の地山補強土工法が主に切土のり面の安定化を対象とするのに対して、ノンフレーム工法は自然斜面の安定化を主体として、切土のり面にいたるまで幅広く対応可能な工法です。補強材、注入材、支圧板、頭部連結部材(ワイヤロープ)で構成されます。

2.適用

自然斜面小規模崩壊防止

3.特徴

(1)自然斜面上の樹木の伐採を最小限に抑えることができ、また、コンクリート構造物がないため自然景観を損ないません。右写真は完成後1年を経過したものです。
(2)補強材、注入材、支圧板、頭部連結部材(ワイヤロープ)の組み合わせによる簡易な構造です。
(3)部材が二次製品主体であるため、コンクリート構造物を使用した場合と比較して工期短縮が可能です。

クモの巣ネット工法

1.概要

クモの巣ネット工法は、耐蝕性に優れる二重防食処理を施した高強度ネット(TECCOネット)と補強材等を組み合わせ、小規模な崩壊防止(崩壊深さ3m程度)に用いられるもので、のり面工にコンクリート構造物を使用しない工法です。

2.適用

小規模崩壊防止 補強材間の中抜け防止 老朽化吹付モルタル面及び背面地山の補強

3.特徴

(1)ネット、補強材、注入材、プレートの組み合わせによる簡易な構造です。
(2)部材が二次製品主体であるため、コンクリート構造物を使用した場合と比較して工期短縮が可能です。
(3)コンクリート構造物がないため目立ちにくく、ネットを基礎工とした緑化も可能です。

パワーネット工法

1.概要

パワーネット工法はクモの巣ネット工法同様、耐蝕性に優れる二重防食処理を施した高強度ネット(TECCOネット)と補強材等を組み合わせ、小規模な崩壊防止(崩壊深さ1.5m程度)に用いられる工法です。ネット寸法が大きいなど仕様の異なるSPIDERネットを併用して落石予防工としても使用できます。

2.適用

小規模崩壊防止(左写真) 補強材間の中抜け防止 落石防止(右写真)

3.特徴

(1)ネット、補強材、注入材、プレートの組み合わせによる簡易な構造です。
(2)部材が二次製品主体であるため、コンクリート構造物を使用した場合と比較して工期短縮が可能です。
(3)コンクリート構造物がないため目立ちにくく、ネットを基礎工とした緑化も可能です。
(4)補強材頭部より締め付け力を付加することで発生する押し付け力により、表層の弛みの進展が抑制され安定性が向上します。

グラウンドアンカー工(永久)

1.概要

 グラウンドアンカーとは、作用する引張り力を適当な地盤に伝達する機能を持ったシステムです。のり面・斜面において岩盤に節理、亀裂等があり、崩落または崩壊する恐れがある場合、比較的締まった土砂のり面や斜面で崩壊の恐れがある場合等に抑止力を付与する目的で用いられ、また、仮設土留め壁の支保工として用いられることもあります。
 現場打ちコンクリート枠工、吹付枠工、コンクリート張工、擁壁工等の他の工法と組み合わせて使用されます。

2.アンカー工法

(1)永久アンカー工法
 1)摩擦引張型:EHD、KP、EGS、OPS、VSL、SFL
 2)摩擦圧縮型:SEEE
 3)荷重分散型:KTB    他
(2)仮設アンカー工法
 1)残置式:KJS、SEEE、VSL
 2)除去式:KTB、KJS、VSL   他

3.受圧板工法

KTBスーパーフレーム、KIT受圧板、FFU受圧板、アンカーパネル、M型フレーム  他

グラウンドアンカー工(仮設)

1.概要

 グラウンドアンカーとは、作用する引張り力を適当な地盤に伝達する機能を持ったシステムです。のり面・斜面において岩盤に節理、亀裂等があり、崩落または崩壊する恐れがある場合、比較的締まった土砂のり面や斜面で崩壊の恐れがある場合等に抑止力を付与する目的で用いられ、また、仮設土留め壁の支保工として用いられることもあります。

2.アンカー工法(仮設アンカー工法)

(1)残置式:KJS、SEEE、VSL
(2)除去式:KTB、KJS、VSL   他

セーフティクライマー工法

1.概要

 従来の建設機械では施工が困難であった高所や急斜面における切土・整形・掘削作業を、ワイヤーロープで吊り下げ固定した無人バックホウによりリモコン遠隔操作で安全に施工する工法です。

2.特徴

(1)バックホウは、V字型に張設したワイヤーロープで吊り下げ固定されるため、斜面上で横方向への移動が可能となり、作業性も向上します。
(2)上記によりワイヤーロープ固定箇所を少なくすることができ、設置手間も省けます。
(3)アタッチメントをブレーカーとすることで軟岩地盤へも対応できます。

地盤改良工

1.概要

 地盤改良工は、一般に土木構造物や建築構造物を構築する場合に、その基礎地盤となる土の工学的性質を改善し、基礎地盤と構造物を一体的に考えて全体として経済的な構築を行うためのものです。  軟弱地盤(沖積層の軟弱な自然地盤や埋立・盛土などの軟弱な人工地盤)対策としては、1)せん断特性の改善 2)圧縮特性の改善 3)透水性の改善 4)動的特性の改善 等が行われ、その工法には、①置換工法 ②脱水工法 ③締固工法 ④固結工法(混合処理工法・薬液注入工法) ⑤杭工法 等があります。

2.施工例

(1)スラリー撹拌工法 
粘性土、砂質土、シルト及び有機質土等の軟弱地盤を対象として、セメント系及び石灰系の改良材スラリーを土中に圧入して、回転翼で撹拌混合し改良体を造成するものです。
(2)浅層・中層混合処理工法
 セメント系固化材の改良材を軟弱土に鉛直方法に強制的に撹拌混合し、連続して安定した改良体の造成を可能とするものです。
 バックホウへ 正転・逆転可能なトレンチャー様の撹拌翼を装着、改良材スラリーを噴射しながら鉛直方向に撹拌混合し、さらに水平方向へとその作業を移動させることにより改良体を造成する工法などがあります。

橋梁補修・補強工(スーパーホゼン式工法)

1.概要

スーパーホゼン式工法は、橋梁の床版補修・補強(長寿命化対策)工法で、下面増厚工法とひび割れ注入工法を併用します。既設床版コンクリート下面に網鉄筋をテーパー付T型アンカーで圧着固定後、ポリマーセメントモルタル吹付けによる増厚を行い、さらに低圧でエポキシ注入樹脂注入を行うことで既設床版と完全一体化します。

2.適用

経年劣化等による耐久性および耐荷力性能が不足した道路橋床版の長寿命化対策
床版下面のひび割れ状態がⅠ~Ⅲの範囲(右写真)

3.特徴

(1)作業に伴う車輌通行規制が不要です。
(2)他工法と比較して、通行車輌による床版の振動による施工品質低下を、網鉄筋の圧着で大幅に低減できます。
(3)専用プライマーの使用により接着性向上の他、既設床版のアルカリ性回復や鉄筋表面の不動態被膜の再生が図れます。
(4)エポキシ樹脂注入により網鉄筋周辺の空隙及び床版のひび割れを充填、既設床版と増厚部が完全一体化します。

グラウンドアンカー維持管理

 近年では、これまでに整備された社会資本について更新・補修の時期を迎えるため、それらの健全性を評価し、ライフサイクルコストを考慮し、維持・補修を組み合わせることによりその延命化を図ることが必要とされています。
 アンカーについては、外力の作用により変位しようとする地盤をテンドンの緊張力を保持することで抑え込み、安定化をはかる抑止工法であるため、緊張力を継続的に保持し続けることが必要です。また、アンカーが施工されはじめてから50年余りが経過し、今後更新の時期を迎える既設アンカーの増加も予測されます。このため、点検・調査・対策によりその機能を持続させることが重要です。